人相(人の顔)

2023年11月8日

「父母恩重経」というお経があります。母への「十恩」が書かれていますが、幾つか参考にご紹介します。①懐胎守護(かいたいしゅご)の恩とは、母は子を体内に宿すと十月の間、わが身の血と肉を与え守り育み、そのために自らは重病を感じるほどである、という意味です。②臨生受苦(りんじゅじゅく)の恩とは、いよいよ臨月の時、生みの苦しみを感じる事は、言葉に尽くしがたく、時として母体を死に至らしめる事もある、という意味です。私達男性にはその大変さは分かりませんが、命がけで子供を産む女性は本当に凄いと思います。また、感謝してもしきれないですね。⑤廻乾就湿(かいかんじゅうしつ)の恩とは、冷たい霜の夜、氷りつく雪の朝にも乾いて暖かいところに子供を寝かせ、我が身は湿って冷たいところにいるようにするのが母の姿である、という意味です。これだけご紹介しただけでも、母親の恩がどれだけ有難いものか、身に染みて分かります。

父親に付きましても、本当に大変な恩を頂き、私達は大人となっています。本来なら、両親が子供に十分な恩を施し、成長した子供は両親に恩を返す、となるべきですが、様々な事が原因でこのような理想通りにはならない事が多々ある事は悲しい事です。かく言う私も、父母の生前には何一つ恩を返せませんでした。ですので、今は一生懸命先祖供養をしています。先祖供養は、ご先祖と子孫に大変な良い影響を及ぼします。例えば、ご先祖はその供養によりより早く高い階級・階層(あの世は階級・階層世界)に上がる事が出来ます。事実、私の母親はもうすでにかなり高い階層に上がっています。

顔は正直にその人の状態/レベル(良し、悪し、目に見えない霊魂の低レベル、高レベルなど)を映します。従って、出来るだけ顔を見て、その人間を判断できるように訓練することが大事です。私は、日々スポーツセンターへ行き、水の中を歩いていますが、そこで目にする人達の顔を何時も観察しています。年配の方が多いですが、残念乍ら「優れた人格、霊格の人」と言える顔をされている人はいないと思っています。

つい最近(2023年10月)、故・松井管長の娘さんに6~7年ぶりにお会いしました。娘さんは、日本でも有数の大変優れた霊能者です。私と会った瞬間「小坂さんは仏様の様な顔になられています。後ろから見れば、耳がそのように(仏様の耳のように)なっています」と言われました。確かにここ数年の間に自分の顔が変ってきているのが分かります。特に頬が大黒様達のように異常なほどふっくらしてきました。阿弥陀如来様も「小坂さんもやっと正(本)道を歩けるようになった」と言われました。仏様とのご縁が益々深くなってきており、仏様から使命(正道を歩けるようになり、お役目)を頂けるようになったから人相が変ったのだと思っています。

現代はストレスの多い社会ですので、多くの人が顔が強張り、緊張しています。低レベルの人間は、悪いものを引き寄せやすく、悪い事をして悪い顔になります。悪い顔とは、「暗い顔、険しい顔、品のない顔」といった顔の事です。

この世は玉石混交(人格や霊格が低い人達と高い人達が居る)の世界です。私達は、霊格の異なる人達が混在している事を知り、出来るだけ霊格の高い人と知り合いになるべきです。それにより、霊格を少しでも高める必要があるのです。

一方あの世は、霊格のレベルに応じて「階級・階層分けされた世界」です。ですから、霊格が近しい人達で集まって過ごしますし、集団生活の多い世界となっています。

霊格の低い(=悪い)人達が増えると、犯罪が増え、世の中が乱れ、ひいては大きな事故や災害なども引き起こすことになります。もし知人に悪い人(悪いエネルギーを持った人)がいれば、助け出すようにご神仏に祈ってやり、魂の浄化を図ってやることが大切です。

そうする事は、その人の過去世の浄化にもなり、現世の浄化にも繋がるのです。しかし、現実は「知り合いの人や様々な本などから、もろに影響を受けやすい人が多い」ので、出来るだけ霊格の高い人(人間的に立派な人=ご神仏に近い人)と知り合いになったり、そうした人の本を読んだりすべきです。

霊格の高い人かどうかの判断は、多くの人にとって非常に難しい問題と言えます。霊格の高い人は、「お金や名誉や権力や名声や褒章など」にとらわれることなく、一切が「世の為人の為」という心で活動されており、その顔は「輝かしく、慈愛に満ちて」います。そういう人は本当にいないですね。

多くの人が、「お金持ちになりたい、有名になりたい」と思っていますが、そうしたことは人生の目的ではない事、全く価値のないつまらない事である事を肝に銘じる必要があります。

人間のレベルは、「年をとればとる程、顔に現れ」ます。若い頃きれいだった顔の人達が、例えば俳優やアナウンサーなど、年をとれば醜い顔になっているケースを多々見かけます。きれいな顔と慈愛に満ちた品のある顔とは全く違います。多くの人は「きれいさだけで」魅かれたりしています。大事な事は「慈愛に満ちた品のある顔」であることを心にとめて下さい。晩年は、輝かしく慈愛に満ちた顔になるように魂の浄化を図って下さい。

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