四国八十八ケ所(三)

2023年9月8日

私はこれ迄10人以上の霊能者と出会いました。霊能者とは、ご神仏やあの世の人などが見え、お話が出来る人です。日本には私の知らない霊能者が沢山いると思っています。私達全ての人間は霊能力を持っています。但し、その霊能力の強さはまちまちです。松井光輪管長がご健在の時に、人々を集めて、それらの人達の霊能力の強さを調べていたことがありました。松井管長は全ての事を手の平で感知できましたので、参加者の手の平に勝井管長の手の平をかざして霊能力の強さを調べていました。参加者の中には、「少し専門的に訓練すれば、霊能力を持てる」と言われていた方もいました。事実、霊能力は「訓練すれば持てるようになる人もいる」と言えます。私達はご神仏の声を聞く事は出来ませんというのは正しくありません。私達はご神仏の声を聞く事が出来るのです。それは「霊魂」で聞いているのです。ですので、「霊魂で聞いた声を霊魂がシグナルとして脳に送り、脳がその声を認知する」という事が出来ないという事なのです。何故認知できないかと言えば「波動の違いがあるから」です。ご神仏と私達の波動は全く異なります。ラジオで言えば私達はAMの波動(周波数)であり、ご神仏はFMの波動と言えます。ですので、脳がその声を(波動を)認知できるように訓練する事が必要なのです。

我家は2001年の3月より車で四国八十八ケ所の巡礼を始めました。そして2017年の11月に9回目の巡礼を終えました。私達は、「生涯10回の巡礼をしたい」と思っていましたが、所謂「機が熟すことなく(八十八ケ所の巡礼の事を全く思わないのです)」、年月が過ぎ去ってきました。即ち、弘法大師様(お大師様)に呼ばれなかったのです。

2023年の7月に突然10回目の巡礼をする事になりました。しかも「2人の孫の一人を同行して」です。孫は高校生ですが、信仰心は殆どないと言えました。その孫が、私が八十八ケ所の巡礼を計画している事を知った時に「いきなり私も行く」といったのです。将に、お大師様がそのようにして下さったのです。

様々な巡礼計画を作る事が出来ますが、今回は孫の夏期休暇中(約1ケ月以内)に回らなければなりませんでしたので、3回に分けて巡礼する事にしました。参考に、ご紹介します。

第一回は7月30日から8月2日までの3泊4日の巡礼です。1日目は、1番の霊山寺から15番の国分寺迄、2日目は16番の観音寺から24番の最御崎寺迄、3日目は25番の津照寺から36番の青龍寺迄、4日目は35番の清滝寺、33番雪蹊寺、32番禅師峰寺、35番竹林寺で、終了後帰宅です。この計画は、特に1日目はきつすぎますのでお勧めできません(特に12番の焼山寺がキツイ。真夏の中、私はこの日15000歩位歩きました)。

第二回は8月13日から16日迄の3泊4日の巡礼です。1日目は、37番の岩本寺から39番の延光寺迄、2日目は40番の観自在寺から45番の岩屋寺迄、3日目は46番の浄瑠璃寺から59番の国分寺迄、4日目は60番の横峰寺から65番の三各自迄で、終了後帰宅です。二回目で一番きついお寺は45番の岩屋寺です。健常者でも本堂まで20分以上かかります。私は軽度の身体障害者ですので30分近くかかりました。

第三回は8月25日から27日迄の2泊3日の巡礼です。1日目は、66番の雲辺寺から75番の善通寺迄、2日目は76番の金倉寺から85番の八栗寺迄、3日目は84番屋島寺から88番大窪寺迄で、終了後帰宅です。3日目はお昼過ぎで完了しました。

今回の巡礼では殆ど団体はいませんでした(1ケ所であっただけ)。団体がいると、参拝場所を独占するので一般の人は参拝しずらくなります。これは先達さん達によくよく考えて頂きたい事です。また、殆どのお寺は参拝者があまりいませんでした。真夏のせいもあるかもしれませんし、コロナのせいもあるかもしれません。85番の八栗寺だけは多くの参拝者がいました。

後日、お大師様にお話を伺って貰いましたが、「(八十八ケ所の巡礼は、大変な難行であるが)頑張って、良く廻られましたね。孫に愛情をもって、そういう事(八十八ケ所巡礼)をよくやってくれました」とのお言葉がありました。

八十八ケ所を巡礼して何時も思う事は「殆どのお寺が、参拝者ファーストになっていない」という事です。手水舎が使えなかったり、ローソク立てが壊れて居たり、線香立てが大小様々であったり、本堂にご本尊の額がなかったり、身障者用に配慮されたお寺がなかったり、駐車場から本堂や大師堂までが極端に遠かったり、本堂や太子堂の中が汚れたままであったり、我家の寺という意識が感じられたり、外国人への対応がなされていなかったり、などなどです。お大師様も嘆かれていると思います。

四国八十八ケ所霊場会という組織がありますが、この組織は殆ど機能していないのではないかと思われます。この組織のホームページには、皆さんからのご意見やご要望などを聞くコーナーもありません。霊場会のやるべき事は「皆さんから、ご意見やご要望を聞き」、「八十八ケ所を良くするための組織を作り」、「参拝者ファースト」の八十八ケ寺にする事だと思います。

八十八ケ所を巡礼して得られることは沢山あります。例えば、沢山の仏様とご縁を得る事が出来たり、何体かの仏様にお願いをしたり、仏様の加護を得られたり、心身ともに健康になったり、お経を唱える事により功徳を得たり、霊格が上がったり、などなどです。100回以上廻っている人達の顔は輝いています。それだけ霊格が高くなっているという事です。

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