全てが関係を持って存在している

2023年12月27日

学校に行かない子供、所謂「不登校の子供」が多くなっているようです。小学生と中学生に多いようですが、高校生にもいます。不登校になる理由は様々あると言われています。例えば「人間関係タイプ、遊び・非行タイプ、無気力タイプ、不安タイプ、病気(例えば、起立性調節障害など)、その他諸々」です。本当に様々な原因があり、不登校になった子供を学校に行けるようにしてやることは容易ではないと言えます。私には2人の孫がいます。上が男で、下が女の子です。2人とも不登校のような状態になりました。上の子は、高校2年の夏休み後学校に行かなくなり、1ケ月学校を休みました。私達はその子を我が家に連れてきて、3日間徹底的に話し合いました。その結果分かった事は、「その子が集団生活がにがてであるという事と何の為に勉強しているのか、何の為に生きているのかという事が分かっていない」という事が、学校を休んでいる主たる理由だと分かりました。集団生活がにがてという事は、彼の過去世に関係があります。彼は過去世で、あまり人づきあいのない人生を送っているのです。孫達と接していると、過去世(特に、前世)が大きく関係していることが分かります。勉強をする理由と生きている理由(目的)は最も大事な事ですが、今の先生たちはこの事を話していない、または知らないと言えます。下の子は中学3年生の時に、度々学校を休んでいました。この子の場合は、上の子と少し違った問題を抱えていました(過去世の因縁が関係していました)。2人共、今後も色々な疑問や問題を抱え生きる事になりますが、何かあれば力になれればと思っています。やはり、基本は「愛情溢れた家庭生活と適切な教え(導き)」だと思います。学校や社会が「人を育てる」という事では、あまり機能しなくなっている今、家庭での育成が益々重要になってきています。

私達は、様々な出来事を体験しながら生きています。中には「こんなことが起こるなんて、偶然だね」というようなことが起こる事もありますが、世の中で起きている事は全て「必然」であり、「偶然」の出来事は全くありません。また、全てが関係を持って存在しています。即ち、「原因があり、結果がある」という事なのです。

例えば、「紙が出来る為には、先ず雲が必要であり雲がなければ雨は降りません。雨が降らなければ樹木は育ちません。樹木が育たなければ、パルプはできません。パルプが出来なければ、紙は出来ません」というように関係を持って存在しているのです。

祖先がいて、両親がいて、今の私が生まれ、幼友達がいて自分という者を育成し、小学、中学、高校、大学で様々な人と出会い自分という者を更に育成し、社会人となり会社の同僚や上司や様々な顧客と会い自分という者を更に育成し、といった流れで、全ての人が過去から現在に亘る様々な出会いや出来事があり、今の自分があるのです。

宇宙の創造主(宇宙大生命)は、宇宙を作る時に全てを陰と陽に分けました。例えば、私達に関係する陰は「悪魔」で、陽は「仏様」です(人間に関係する陰と陽は様々あります)。悪魔と仏様は、私達の人生(心)に絶えず影響を及ぼそうとしています。そして、例えば悪魔の影響を強く受ければ、心が悪に傾き様々な悪事をする事になります。強く影響を受ければ、殺人なども犯すようになります。

人間は一人では生きられません。着ている服をとっても「布地の糸を作る人、染色をする人、服に裁断する人、縫製をする人など」と言った様に多くの人の手を経て作られているのです。米粒一つとってもそうです。多くの人の手を経てお米が作られ、販売され、そして購入し、私達は頂いているのです。

人間は、実に様々な事に関係し(自然界、宇宙の創造主、ご神仏、過去世、ご先祖、両親、など)生きて(生かされて)いますが、一番大事な事は「何の為に生きているのかという事を知る事(人生の目的を知る事)」です。

殆どの人は、「人生の目的を知らずに生きている」という事です。人生の目的を知らなくても、目的に沿った生き方をしてきている人もいますが、そうした人は稀といえます。今後は、人生の目的を知り、目的に沿った生き方をして頂きたいと思います。

私達は、今いる事を当然のように思っていますが、私達のご先祖の事を考えてみると、私達が今存在できている事は「将に奇跡的な事である事」が分かります。即ち、奇跡的な関係をもって続いているという事です。10世代遡るとご先祖の数は1024人になります。20世代遡るとなんと100万人にもなるのです。100万人の誰一人が欠けていてもいまの自分はいないのです。私達はそういう存在であることを知り、恥じない人生を送るべきなのです。

Copyright © 小坂弘道 All Rights Reserved.