過去世の記憶

2023年11月3日

自己実現は地球次元の限定された実現ではありません。それは、広く、地球を遥かに超えて、宇宙と一体となるものです。自己超越も同様です。宇宙の意思に身を任せ、宇宙意識に返ることなのです。人間が生まれた根源は、宇宙意思より来ていますので、全ての人の御魂の奥には、宇宙意識が宿っているのです。悟りを開いた仏陀(お釈迦様)はそれを(私達の魂が宇宙意識を持っている事を)示しています。私は、お釈迦様は宇宙意識迄持たれているとは思っていませんでした(宇宙意識に目覚める=悟りを得る)。仏様(如来)になられた方で(日本の仏教の開祖達)、宇宙意識を持っておられたのは弘法大師様だけだと思っていました。流石にお釈迦様は凄いですね。お釈迦様は、宇宙意識を持つ事は全ての人に可能であるということを示されたのです。宇宙意識を持つ事は私達の究極の目標であり、人間は初めて賢者となり、平和で理想的な世界となります。人間社会を基にした私達の智慧など、無きに等しいと言えます。「己の欲も悩みも超えて、全てに己の姿を見つけなさい。今ある姿は仮のものです。儚き夢であり覚めるものです。目覚めて真の光となりなさい」という事なのです。

霊能者の中丸薫さんの話によれば、人間はこの世に生まれる時に、前世(過去世)を忘れる為「忘却水」を飲まされるそうです。しかし乍ら、子供の中には時に霊能力があり前世の事を知っていたという人もいますし、大人になっても過去世の断片的な記憶を持っている人もいます。

また、世の中には「催眠療法という過去世を探る方法」や「法力や霊能力を持った方が過去世の透視をする方法」があります。透視につきましては、最近私は2度2名の方に透視をして頂いた事があります。かなり詳しく過去世の事が分かります。

少し前にも私の知り合いに、2人過去世を知っている人がいました(います)。一人の方は、「前世と前々世」の記憶がありました。お話をお伺いしたら、「過去世を調べる方法があります。そういう事をやっている人と一緒に調べてみました」と言っていました。その詳細な方法は、教えて頂けませんでした。

もう一人の方は、沢山の(10世代以上の)過去世の時代を部分的ですが明確に覚えていました。例えば、「ギリシャ時代の記憶(キリストに会っています)、中国の古い時代の記憶、中世ヨーロッパでの記憶、江戸時代の記憶、ドイツの古い時代の記憶、第二次世界大戦時の記憶など」です。

これだけ多くの過去世の明確な記憶を持っている人は、他にはいないと思います。その方の話によれば、突然過去世の記憶が蘇ってくることがあるそうです。極めて、特意な体質の方と言えます。

全ての記憶は「霊魂」に記録されていますが、通常は表層的な記憶しか思いだせませんが、過去世の記憶を思いだせる人は、何らかの作用で深層記憶が引き出せるようです。

中丸薫さんは、過去世を思い出して、意識をその時代に向ければ、その過去世の言葉が話せるそうです。中丸さんによれば、過去世に「クレオパトラであった時代」もあったそうです(その他にも、大変有名な人達であった、例えば天照大神さま、などと言っています)。その方が、その時代(クレオパトラ)に意識を合わせた所、当時のエジプト語で話が出来たそうです。

大変申し訳ありませんが、中丸さんのこのお話に関しては、私は懐疑的です。特に、「過去世で天照大神様になった事もある」というお話は、全くありえない話です。天照大神様は、日本一の神格の高い神様です。勿論、そんな神様でも輪廻転生はしますが、数千年に一度と言った様な大変長いスパンで輪廻されます。輪廻されることになっても、中丸さんのようなレベルの人が天照大神様になられることは絶対にありません。

地上には、天照大神様の代理の神様が数柱居られ(高天原の天照大神様はめったに地上に降りてこられませんので)、天照大神様として参拝者の願いを聞き、処理されています。そうした全ての活動は、高天原の天照大神様に報告されています。中丸さんが、天照大神様の代理の神様になられることもあり得ない話です。神様になるのは、(人間としては)霊格を神様のレベル迄究極的に高める必要があり、また、神様修行をしなければいけないからです。

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